ΘTOEICとは英語にあらず、TOEICという言語なり
たるお です。こんにちは!
先日むかしからの友人と飯を食べに行ったんですよ〜♪ それもかな〜りオシャレなBARに。お客さんもいろんな人がいて、日本人だけでなく、外国の方もたくさん来ていたわけです。ちなみに、僕の友人というのがこれまた優秀な男でして、TOEICで900点以上を何度もたたき出しているTOEICerなんです。
そんな彼と一緒に語り合っている時のこと(もちろん日本語です)。とつぜん1人の外国人の男性が語りかけてきたんです。「楽しんでるかい??」みたいなノリで(笑)。まあせっかくだしということで、しばらく楽しく話していたんですが(今度は英語で)、そこで事件が起こりました。
「ちょっとトイレに行ってくる!」と言って戻ってくると、何やら深刻なムードになっているんです。「いったい何をやらかしたんだ?」と思い、2人に話を聞いてみると、外国人の男性が「#$%&$%$#$%」(←文字化けではありません)とよくわからない単語を僕に発してきたんです。
そこで僕は「What's that mean?」と尋ねました。全然知らない単語だったので。すると、どうやら彼の母国で有名な女優さんの名前だったんですよ。「日本には彼女のような綺麗な女性はいるのか?」と聞きたかったみたいです。
「そんな女優の名前は聞いたこともないわ!ここ日本だし」と思いました。そんな単語は知らなくて当たり前なんですよね♪ でも、実際に聞いてみたら大した単語でもない人名でしたし、本当になんでもないことなわけです。じゃあ彼と僕の連れの男の間で、いったい何が起きていたのでしょうか?
実はですね、黙ってしまったんですよ。僕の連れが。怒られた犬のように。
▼目次
- 1. TOEIC高得点は英会話が苦手な人が多い
- 2. なぜTOEICで高得点を取っても話せないのか?
- 3. もちろん実際にTOEICのスコアが必要な人もいるわけです。
- 4. TOEICと日常的な英会話は別物
1. TOEIC高得点は英会話が苦手な人が多い
こういうことって英語ができる人にすごく多いんです。どういうことかというと、たくさん勉強している人ほど知らないことを恥ずかしいと感じてしまうんです。できるが故のプライドもあるんですが、なにより聞き返すのは失礼で、恥ずかしいことだと思っているんです。こういう人って多いですよね?
ぶっちゃけネイティヴですら知らない単語はありますし、それを聞き返さないで黙る方がよっぽど失礼なんですよ。別に知らないことは恥ずかしいことじゃないですし、堂々と聞けばいいんです。「それどういう意味?今なんて言ったの?」って。
最近は、英語を話したいという人が増えてきています。そのために一生懸命TOEICの勉強を頑張っている人も沢山いますが、はっきり言いいます。(世の中のTOEICerさんスミマセン)
たとえ1000時間TOEICの勉強をしたところで、英語は話せるようになりません!900点取ろうが、満点を取ろうが、話せないんですよ(読めるようにはなります)
2. なぜTOEICで高得点を取っても話せないのか?
これはTOEICが英会話とはかけ離れたプログラムになっているのが原因です。
たとえばリスニングの試験では、聞き取る僕らが話題も脈絡もわからない中で、突然会話が始まります。1問目を終えると、次からは全く違う話題が始まるわけです。こんな状況ありえないんですよ!朝の登校中に食パンを加えた女の子とぶつかって恋に発展するくらいありえない!
もしもこのTOEICのリスニング試験のように、まったく脈絡のない話を好き勝手に突然始めるような人がいたら「は?この人アタマ大丈夫なのか?!」と感じてしまいますよね♪ 笑
しかも話の流れや趣旨をつかんだところで、設問として聞かれる質問が、会話内容とはほとんど関係のないもの、たとえば「彼女は今日何を食べるでしょう?」なんて聞かれた時には「そこかよ!笑」となってしまいます。引っ掛けもいいとことです。
このように、TOEICのリスニングというのは、通常では起こらない状況を設定し、そこでの聞き取りの能力を図っているんです。このリスニングが出来るようになったとしても、リアルでの英会話の上達にはなかなか繋がらないわけです。
次にリーディング試験。ここはとにかく、聞かれる内容が細かい。わざと迷うように、文法上の引っかけ問題が沢山でてきますよね♪ このリーディングの問題って実際にネイティヴでも、気を抜くと間違えてしまうようなレベルなんですよ。リアルの英会話では、多少文法が間違っていても言いたいことが相手に伝われば良いんです!
僕らが日本語を話すときだって、日本語の正しい文法で言えば結構間違えてるわけです。「ぜんぜん大丈夫ですよ」とか「あいつの遅刻は確信犯だよ」とか「その考えは的を得てるね」とか。でも、ちゃんと伝わりますよね(たまに細かい人もいますが)
こんなことを言っていると、「お前はTOEICを批判したいだけだろ!」と言われてしまいそうですし、じっさいに批判っぽい話になってしまいましたが、僕が伝えたいことは、あなたにとっての英語の勉強の目的は何ですか?ということです。
3. もちろん実際にTOEICのスコアが必要な人もいるわけです。
- 会社での昇進のため
- 就職活動のため
- 資格が欲しいから
- 持ってるとかっこいいから
- 女の子にモテたいから
とか色々ありますよね。こういった場ではTOEICのスコアが表す数字が威力を発揮することも多々あります。
でも英語で楽しく会話をしたいというのであれば、TOEICの超難問が解けたところで「あ、そうなの。で?」と感じてしまうのが正直な気持ちです(もちろんスゴいことだと思います)じっさい、TOEIC高得点者の方々の努力は半端なものではないですし、その努力は心からスゴイと思います。
ただ、「TOEICの問題って笑える話とか、勉強になる話も少ない気がして、あんまり楽しめない!」という人もいるように、いくら勉強を極めたところで、楽しくないなら長続きしません。むしろ苦痛になってしまうなら、無理してやる必要はないじゃないでしょうか。
4. TOEICと日常的な英会話は別物
英語は結局コミュニケーションのツールの1つ。自分の気持ちを相手に伝えるためにあるわけですし、話せてナンボだと思うんです。伝われば少しくらい間違えたっていいんですよ。僕があなたに伝えたいのは、会話を楽しむのが目的の英語なら「恥ずかしがらずにドンドン使っていきましょうよ!」ってことです。
僕は日本が大大大好きです。様々な問題はありますが、やっぱり自分の育ったこの国が好きです。でも海外には、もっともっと色んな国や文化があって、そこには色んな人がいます。英語があれば、そんな彼らと繋がることもできるんです。
TOEICのスコアにこだわらず、まずは何か一言声をかけてみる。笑顔で。そうしたら笑顔で返してくれます。そんな一歩を踏み出すだけでも、英会話の勉強は楽しくなるとおもうけどなぁ。あなたが考えている以上にハードルは低いんですよ♪
ぜひぜひ"楽しんで"ください(^^)
ではでは!
たるお (TARUO) (@ONEs_ENGLISH) | Twitter
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