Θ現在完了にひそむ罠!継続してたら完了しないし、完了してたら継続しないじゃん
2015/02/21作成
2015/06/25更新
たるお です。こんにちは!
たまーにですね、人に何かを教えたり、ちょっと手が空いたときに絵を描くんです。簡単にササッと。昔から絵を描くというのは好きで、昆虫とかキャラクターとか植物とか、なんでも描きまくってたんですよ。
成長するにつれ、描く量もどんどん増えていき、レベルも上がっていくわけなんですよね〜。
Before
After
なんということでしょう、匠の技によって見違えるように下手くそになっているではありませんかー。いったいどうしてこんなことに。とほほ。
とはいえ、才能があったかわかりませんが(ないと言われます 笑)、小さい時から絵を描くのが好きだったんです。今日はこれを英文にしていっちゃいましょう♪
才能があったかどうかわからないけど、
小さい頃から絵を描くのが好きだった。
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▼目次
- 1. 過去形は今を含まないんです
- 2. from 〜 と since 〜 の違いとは
- 3. 現在完了の4つの意味っておかしくない?
- 4. 継続の現在完了はこう使え!
- 5. alwaysは「いつも」だけじゃない
- 6. 英訳してみました♪
1. 過去形は今を含まないんです
「〜だった」や「〜した」という日本語を見ると、日本人はすぐに過去形をつかおうとするんです。ここで注意したいのが、英語の過去形は"今"を含まないということです。
I went to the park yesterday.
「昨日公園に行った」
と言えば、これを言った時点ではもう公園にいないんですよ(ずっといたら怖いですね 笑)意外と忘れがちというか、知らない人もいるんじゃないかなー。
× I liked painting from my childhood.
と書くと、「今はもう絵を描くのが好きじゃない」という意味で相手に伝わってしまいます。好きじゃないなら良いのですが、少なくとも僕は好きなのでダメなんですよ。才能はあったかわかりませんが、好きだったんです。そして今も。
このように、”過去のある時点から現在まで続く状態”を表す時制が現在完了(have+p.p.)といいます。現在完了のたいせつな基本は”現在から過去を振り返る”です。かんたんに言うと、現在完了は”今”を含むということです。
なので今回は have liked と書くべきです。
2. from 〜 と since 〜 の違いとは
次に、「小さい頃から」の「〜から」の部分を考えていきます。さいしょに言いますが、現在完了といっしょに使うのはsinceです。sinceとfromの違いはなんでしょう。
sinceは”時間の起点から現在まで”を表す。fromは”時間の起点”しか表せません。なので、”時間の終点”を表すtoが必要なんですよ。数学っぽく言うと、sinceは線、fromは点という感じでしょうか。
I have been busy since this morning.
「今朝からずっと忙しい」
→今も忙しい
I was in Tokyo from April 30th to May 5th.
「4月30日から5月5日まで東京にいた」
→今はもう東京にいない
現在完了を使った上の英文では、話している”今も忙しい”状態が続いていて、過去形を使った下の英文では”今はもう東京にいない”ことを表しています。
3. 現在完了の4つの意味っておかしくない?
そういえば、現在完了には4つの意味があるとか習いませんでしたか?? ”継続・経験・完了・結果”の4つです。ぼく、英語の勉強してるときにおもってたんですよ。オカシイなって。とくに継続と完了のところで。
「継続するものは完了しないし、完了したなら継続してないでしょ!矛盾しとるわー!」ってなことをおもってたんですよ。わかってもらえるかな、この矛盾。じつは現在完了の継続と完了の矛盾には対策がされています。
現在完了を使うときには注意点として、4つのどれなのかを示すために、何か副詞や前置詞句などを加えなきゃいけないというのがあるんですよ。
継続
I have lived here for two years.
「2年間ずっとここに住んでいる」
I have been busy since this morning.
「今朝からずっと忙しい」
経験
Have you ever been to Hakata?
「博多に行ったことがありますか」
I have never read his book.
「あの人の本は読んだことがない」
完了
I have just finished my work.
「ちょうど仕事を終えたところです」
I haven't cooked dinner yet.
「まだ夕食をつくってません」
こーんな感じで、表す意味によってセットになる副詞や前置詞句があるんですよ。よく使われる副詞など他にもあるので、まとめてみます。
継続
for 〜「〜間」/ since 〜「〜以来」
How long 〜?「どれくらい〜?」
always「昔から」
経験
ever「これまで」(疑問文で)
never「一度も〜ない」
before「以前」/ often「たびたび」
once「一度、かつて」/ 〜 times「〜回」
完了
just「たった今」
yet「まだ(〜ない)」(否定文で)
already「すでに」/ now「もう」
「あれ!?結果の用法は?!?!」と思った方、さすがですね♪ じつは結果を表す現在完了だけは、上のような副詞を使わないことが多いんです。ちょっと長くなってしまいそうなので、また別記事で解説していきます。ちょっとお待ちを。
Θ過去形とは違う!「結果」の現在完了が使いこなせたら英語上級者なのだ - ONE's ENGLISH DOJO
4. 継続の現在完了はこう使え!
というわけで、継続の現在完了を使うときには、”継続”であることを相手に一発でわかってもらうために”for 〜”か”since 〜”か”How long 〜?”か”always”のどれかが必要になります。
才能があったかどうかわからないけど、
小さい頃から絵を描くのが好きだった。
という場合に、「小さい頃から」という”時間の起点”を表すので、sinceは大丈夫かなと思います。forは”期間”を表すときに使い、「5年間」のように数字と一緒にするのがふつうです。題材の英作文にもどります。
I have liked painting since my childhood.
I have liked painting since I was a child.
上の2文はどちらもオッケーです。感覚的なハナシで言うと、childhoodなどの抽象名詞を使う方が硬い文章体、2つめの英文のように接続詞+SVの構造で使う方がやわらかい口語体になります。「〜以来」のsinceには前置詞のときと接続詞のときがあるんです。
5. alwaysは「いつも」だけじゃない
I have always liked painting.
じつはですね、「小さい頃から」の英訳はhave always+p.p.だけでもオッケーです。なぜかというと、have always+p.p.は「昔から〜してきた」という意味になるからなんです。
英文を和訳するときも、現在完了に挟まれたalwaysは「いつも」ではなく「昔から」と訳すクセをつけましょう。
才能や絵を描くにはいろいろある
才能には「生まれつきの才能」と 「後天的な才能」とがあるんですが、みなさんがよくいう才能というのはgeniusやgiftのことで、生まれつきの才能のことが多いです。日向ネジ的なやつ。後天的な才能はabilityです。ロック・リー的なやつ。
絵を描くという動詞にもいろいろあって、「絵具で描く」カラーの場合はpaintを使います。「鉛筆などで線を引く」白黒の場合はdrawです。道案内のために図とか書いてあげるのもdrawです。ちなみにwriteは「文字や文を書く」ことなので今回はダメです。
6. 英訳してみました♪
「才能があったかどうかわからないけど、
小さい頃から絵を描くのが好きだった。」
I don't know if I have any particular gift for it,
but I've always liked drawing.
さて、いかがだったでしょうか?
もしも「現在完了じたいダメなんだよなぁ」と感じたら、いったん現在完了について復習しておくと後で大きな差になってきますよ♪
今日はオワリッす!
おつかれさまでした♪
P.S.
ん〜、僕は明らかに才能ないですね(笑)
だれかイラストの書き方おしえて〜(;▽;)ノ
ではでは!
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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