Θむむむっ!IfとWhenの謎!なぜ時や条件を表す副詞節では未来のことに現在形を使うのか?
たるお です。こんにちは!
先日こ〜んな質問がありました。
このあいだ学校で習ったんですけど、なんで時や条件を表す副詞節の中は、未来のことでも現在形で表すんですか?willは使えないんですか?先生には覚えろと言われているんですけど、まだ納得がいきません。でも、こんなこと質問したらバカだと思われそうで怖いです。おねがいします。
鋭いですね!
バカだなんてとんでもない!
たしかに覚えてしまえば終わりなんですけど、こういうのって知りたくなるとムズムズしちゃうじゃないですか。だったら聞いちゃったほうがいいです。理由も合わせて納得したほうがスッキリもするし、なにより頭に残りやすいんですよ♪
さてさて、大学受験なんかでも何度も出されている、時や条件を表す副詞節の話です。こんなのは知ってれば数秒で解ける問題も多いんですけど、理由まではあんまり考えない人が多いとおもいます。
参考書なんかでも詳しく書いてあるものは少なかったり、書いてあってもワカリニクイ。もう当てにならんので僕が解説しますφ( ̄ー ̄ )
英文を作りながら一緒に考えてみましょう。
次の2つの文を英訳していきますね♪
明日雨だったら、試合は中止だろうね
彼が着いたら、旅行の話をしてくれるよ
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▼目次
1. 時や条件を表す副詞節の中でwillを使わない理由
「明日雨だったら」も「彼が着いたら」も未来の話だからwillが必要だ、と思ってる人は、まだ未来=willだと考えちゃってるんですよね。
× If it will rain, 〜
× When he will arrive, 〜
まずさいしょに、2・3人称が主語のwillは、あまり根拠はないけど自信満々の推量をあらわします。前回の記事で解説をしてるんですけど、ここではポイントだけ確認しましょ♪
2・3人称のwillとbe going toの違い
2・3人称+will
あまり根拠はないけど自信満々な推量2・3人称+be going to
状況から判断して起こる見込みが高いこと
Θネイティヴならこう使い分ける!2・3人称が主語の場合もwillとbe going toは別物
自信満々ってことは、「〜でしょう」というよりも、「必ず〜するはずだ」とか「〜するに違いない」という日本語に近いんです。なので、次の英文はそれぞれ確信のある推量をあらわします。
It will rain tomorrow.
明日は確実に雨が降るはずだ
He will arrive.
彼は必ず到着するにちがいない
そうそう、そういえばなんですけど、ifの意味を「もしも〜」と覚えてしまうのもキケンです。RADWIMPSの『もしも』とか聞いたことがあれば分かるんですけど、「もしも〜」と聞くと、なんか可能性がめちゃめちゃ低い感じがしませんか?
正確に言うと、「〜するかもしれないし、しないかもしれないけど、もしかしたら」ということです。ちょっと長いですね(笑)
ここで大切なのは、〜しない可能性も半分あるということで、ifを使ってる話し手は、「〜するかどうか」わかってないってことなんです。
そうすると、上の英文のように「確実に雨が降る」とは言い切れないんです。でですね、ifとwillが矛盾しちゃうんですよ。日本語でも「もしも明日確実に雨が降るなら」とか言ったりしませんよね。
whenの「〜したとき」って意味も、「〜したあかつきには」という日本語に近くて、〜は必ずすることが前提になるんです。必ず〜すると決まってるなら、うえの英文のように「到着するに違いない」と推量になるのはオカシイ。
2・3人称が主語のwillは「必ず〜するはずだ」という意味だけど、「〜するはずだ」という日本語の通り、けっきょくは推量です。
「必ず〜する」
ではなく
「必ず〜するはずだ」
when以外にも時をあらわす副詞節をつくるものはあるんですけど、どれも節の中のことが必ず行われることが前提となっています。
時を表す副詞節いろいろまとめ
- when SV〜 「〜するとき」
- before SV〜 「〜する前に」
- after SV〜 「〜した後に」
- untill SV〜 / till SV〜 「〜するまで」
- by the time SV〜 「〜する頃まで」
- as soon as SV〜 「〜するとすぐに」
- the moment SV〜 「〜するとすぐに」
- the minute SV〜 「〜するとすぐに」
節内(SV〜)は必ず行われることが前提!
2. ifとwhenが名詞節の場合は違うぞ
おんなじifやwhenでも、未来をあらわすときにwillを使えるパターンもあります。
ifを「〜するかどうか」と和訳する名詞節として使う場合や、whenを「いつ〜するか」と和訳する名詞節や関係副詞として使う場合です。
ただ、この場合でも、「未来のことだからwillだ」と単純に考えるんじゃなくて、推量だからwillになることを忘れないでくださいね♪
I'm not sure if it will rain tomorrow.
明日は雨かどうかわからない
I'm not sure when he will arrive.
彼がいつ到着するのかわからない
3. じつは if + S + will〜 も存在する
じつは、副詞節のifでも、たま〜に副詞節の中でwillを使うことがあるんです。ちょっと特殊かもしれないんですけどね♪
if節(副詞節)内でwillを使う場合
If you will 〜, SV...
〜する気があるなら
(ただし、主語はyouに限る)
If + S + will 〜, SV...
Sが〜することにこだわるなら
If you will wait a moment,
I'll go with you.
少し待ってくれるなら、一緒に行くよ
If you will have too much ramen,
you'll get sick.
ラーメン食べすぎると気持ち悪くなるよ
ただ、この場合でも無理やりif節の中でwillを使う必要はなくて、willを入れないほうが圧倒的に多いんです。こんなに説明しといてアレなんですけど、まぁ忘れちゃってください(笑)
4. 英訳してみました♪
明日雨だったら、試合は中止だろうね
彼が着いたら、旅行の話をしてくれるよ
If it rains tomorrow,
the game will be called off.
When he arrives,
he'll tell me about his trip.
さて、いかがだったでしょうか?
時や条件をあらわす副詞節については、とくに高校生で気にしてる人が多いかったです。大学入試でも頻出だったりして接する機会が多いんですよね。
会話ではそこまで意識しない人も多いですが、理由がわかると自信を持って使えるんですよ。だからこそ、たまには知識をつけるのもいいんですよね♪
ただし、使うのが一番大事ですぞ!!!
P.S.
「こんなこと聞いたらバカだと思われるんじゃないかな」とか、「これって聞いていいのかなぁ」とか考えて、けっきょくウヤムヤになる人が多いんですよね。
で、また繰り返しちゃうんです。これってもったいないんですよ。だったら、どんな小さなことでも、気になったら聞いてみるべきだと思います。それで変なことを言うようなら、それは教える側に問題があります。ASKしましょう!
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ではでは!
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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