Θ動作動詞は進行形にできて状態動詞はダメってヒドイよ→「じゃあ○○のときは特別に許そう!」
2015/02/17作成
2015/06/04更新
たるお です。こんにちは!
最近久しぶりに『ドラゴンボール』のアニメを見たんですけど、アレですね。やっぱりフリーザ戦に行くまでが一番熱かったなぁと思うんですよ。じっさいに作者の鳥山明さんも、ドラゴンボールはフリーザ編で終わらせたかったとかなんとか。
なんだかんだフリーザ好きです。なんだかんだで、劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』も見に行っちゃったんですけどね♪
それにしても、ご飯って悟空と同じ胴着を着ているとホントそっくりですよね!クリリンも似たような胴着を着ていましたけど(笑)
で!で!そういえばなんですけど、「着ている」と「着る」の時制ってわかりますか?
(急に英語の話に入ってゴメンなさい)
日本語で考えてみて、
「着る」が現在形
「着ている」が現在進行形
と、判断してはダメですよ!!!
以前の記事でもしつこく話しましたが、日本語の「〜している」は必ずしも現在進行形になるとは限らないわけです。しっかりと内容を考えて判断しましょう。
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▼目次
- 1. 動詞には状態動詞と動作動詞がある
- 2. 状態動詞でも進行形にできる場合がある
- 3. 状態動詞と動作動詞で意味がちがう動詞
- 4. 状態動詞と動作動詞で動詞が変わるもの
- 5. wearは状態動詞なんですよ
1. 動詞には状態動詞と動作動詞がある
時制の話に入る前に知っておいてほしいことがあります。動詞には大きく分けて2種類あるんですよ。1つは状態・心理・無意識な知覚などを表す状態動詞。もう1つは動作・意識的な知覚などを表す動作動詞ってやつです。
そして、状態動詞は原則的に進行形のできないという約束事を覚えといてください。原則として-ingをつけて進行形にできないんです。
「てか、状態動詞ってどんなのがあるの?」
という人のために少しピックアップします。
状態
be / have / belong / consist / contain / differ / exist / own / possess / resemble
好嫌
like / love / prefer / hate / hope / want / wish
思考
believe / consider / doubt / fear / find / imagine / suppose / think
認識
forget / know / recognaize / remember / trust / understand
知覚
see「(自然に)〜が目に映る」/ hear「(自然に)〜を耳にする」
ざっとこんな感じでしょうか。
いま上で紹介した動詞を状態動詞と呼ぶわけです。まだありますけどね。状態動詞は原則的に進行形にできない!原則的に進行形にできない!(大事なことなので2度言いました)
「僕はテニス部に所属している」
I am belonging to the tennis club.→ダメ
I belong to the tennis club.→オッケー
「テニス部に所属している」を進行形で書いてしまうと、明日にはやめるかもしれないニュアンスになります。進行形は一時的な状態をあらわすからです。所属というのは長期にわたることなので、半永久的なイメージの現在形をつかうんです。
2. 状態動詞でも進行形にできる場合がある
ただまあ、「状態動詞は絶対に進行形にできないのか?」というと、そんなに単純じゃないんです。状態動詞でも進行形が作れる場合があります。それは、進行形の特徴である一時的な状態を強調するときです。
Θ「考えている」は現在形と現在進行形のどっちだ?違いを進行形の持つ4つの意味から考えてみよう - ONE's ENGLISH DOJOの中でも書いた英文ですが、
You are very kind.
あなたは(いつも)とても親切な人だ
You are being kind today.
今日はいつになく親切だね
I think that going abroad is very interesting.
海外旅行は面白いものだと考えている
I'm thinking about going abroad this summer.
この夏は海外旅行に行こうと考えている
上の英文の中で、be動詞は状態動詞であり、原則的に進行形にできないはずですが、一時的なことを強調したいときだけは進行形にできるんです。
また、thinkも状態動詞ですが一時的な思考のときだけ進行形にできます。
(ただし、thinkを進行形にする場合は後ろにthat節ではなく、aboutかofで繋げましょう)
3. 状態動詞と動作動詞で意味がちがうときがある
状態動詞でも進行形にできる場合は他にもあります。どういう場合かというと、同じ動詞でも意味が異なる場合です。いくつかの動詞は状態動詞と動作動詞の両方の要素をもっていて、意味によって変わるんですよ。
She has blue eyes. →状態動詞
彼女は青い目をしている
She is having sandwiches. →動作動詞
彼女はサンドイッチを食べている
He looks like his father. →状態動詞
彼は父親にそっくりだ
He is looking at you. →動作動詞
彼は君の顔を見ている
I can see Sirius. →状態動詞
シリウスが見える
I'm seeing you on Sunday. →動作動詞
君と日曜日に会う予定だ
haveは「〜を持っている、〜がある」の意味では状態動詞ですが、「〜を食べる」の意味では動作動詞になります。なので動作動詞なら進行形にもできるんです。
lookはlook like 〜やlook+形容詞の語法では「〜のように見える、〜のようだ」という状態動詞ですが、look at 〜「〜を見る、〜に視線を向ける」で使うときは動作動詞です。
seeも「(自然に)〜が目に映る、見える」の場合は状態動詞、「(人)に会う」の意味では動作動詞となります。
4. 状態動詞と動作動詞がべつのもののときがある
状態動詞と動作動詞がはじめから別々の表現になってるものもあります。see〜とlook at 〜とか、hear 〜とlisten to 〜とか。
I can see Sirius. →状態動詞
シリウスが見える
He is looking at you. →動作動詞
彼は君の顔を見ている
I can hear the car. →状態動詞
車の音が聞こえる
I was listening to Mr. TARUO. →動作動詞
たるおの話を聞いていた
see 〜は「(自然に)〜が目に映る、見える」という状態動詞、look at 〜は「(意識的に)〜を見る、〜に視線を向ける」という動作動詞です。
同じように、hearは「(自然に)〜が聞こえる、〜を耳にする」という状態動詞ですし、listen to 〜は「(意識的に)〜を聞く、〜に耳を傾ける」という動作動詞なんですよ。
- 状態動詞は無意識に認識すること
- 動作動詞は意識的に行うこと
だと思ってくださいね♪
5. wearは状態動詞なんですよ
さてさて、ようやっと最初の話(ドラゴンボールの少しあと)に戻りますが、「着ている」を表すwearは状態動詞なんですよ。なので今日からは「着る」ではなく「着ている」と正しく覚えてください!
つまりですね、「着る」という動作を表す場合には別の表現があるんです。「〜を着る」はput 〜 onという動作動詞を使いましょう。
ほんと日本語の言葉からでは判断できない場合がたくさんあるんですよ。ややこしいけど。しっかりと意味を考えて使い分けられると素晴らしいですね♪
暗記だけの英語は卒業してほしいなぁ。
今日はオワリッす!
おつかれさまでした♪
ではでは!
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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